(症状と、その改善克服方法)人見知り症の症状は下の表にまとめたような具体的な形で現れることが多いものです。下の表に書かせて頂いたように人見知り症の症状の現れ方は千差万別ですが、適切な対応をしていけばSSRIなどの抗うつ薬や、精神安定剤などの薬を飲まなくても充分、改善し克服しているものなのです。 今は人見知り症も社会不安障害やSAD、社交不安症などと呼ばれ、SSRIといった抗うつ薬などの薬で治そうとする傾向が強くなっていますが、この方向では抜本的な治療にはならないと思います。 これは人見知り症が、もともと脳の中のドーパミンの分泌量の異常から起こる病気ではないからなのです。 心配性や内向的、負けず嫌いといった神経質性格という内的要因を持った人が、感情や症状に対する誤った認識に引きずられ、誤った方向のマイナスの行動を繰り返すことで起こるようになった、いわば、マイナスの癖から起こる症状だからなのです。 つまり、人見知り症の症状はタバコを吸ったり、アルコールを飲む癖がついている状態に似ていると言っても良いと思います。 ドーパミンの分泌量などは緊張や不安といった精神状態によって、この結果として変化してくるものだと思います。 しかし、だからといって、ドーパミンの分泌量の異常が人見知り症の原因ということにはならないのだと思います。 ですから、いくら抗うつ薬や安定剤といった精神科の薬によって症状を表面的に押さえ込んだとしても、この元になっているマイナスの「クセ」が直らない限り、根本的な改善には結びつかないと言えるのです。 しかし、今は森田療法や認知行動療法といった精神療法は時間ばかりかかり病院の収入に結びつかないという背景もあり、良心的なお医者さんでさえ、薬の処方だけで済ませていることが多いと思います。 しかし、人見知り症は神経症や不安障害の症状の一つですから、森田療法などの精神療法により治療、克服していくのが、一番、根本的な治療になると言って良いと思います。 しかし、残念なことに今は精神科や心療内科の医師でさえ、森田療法の内容をきちんと理解している先生は数少なくなっているように思います。 今は森田療法よりも認知行動療法の方が病院で取り入れられることが多くなっていますが、認知行動療法は、もともと鬱病の治療のために生まれた精神療法であり、人見知り症などの神経症には、あまり効果は期待できないように思います。 ですから、今は森田療法の学習を自主的に行なうという形になっていると思います。 なお、この症状は先ほども書きましたが、対人恐怖症や社会不安障害、SADと同じものだと言って良いと思います。 |
<人見知り症の主な症状>・人前であがってしまい思うように話せない。(あがり症)・人前で緊張し、顔が赤くなってしまう。(赤面症) ・男性に対して緊張してしまい、うまく接することが出来ない。(男性恐怖症) ・脇や手のひらの汗で人から変に思われているように感じる。(多汗症) ・人と話している時に沈黙の時間があると耐えられない。(沈黙恐怖) ・人の視線が気になり、ぎこちなくなってしまう。(視線恐怖) ・人前で、おならが出てしまうために、人から嫌われる。(おなら恐怖症) ・自分の臭いのために人から嫌われてしまう。(自己臭恐怖) ・人前で字を書く時、手が震えてしまう。(書痙) ・人付き合いに不安を感じる。(対人不安) ・また緊張し変に思われたらどうしようと不安になる。(予期不安) ・内向的で無口なことに引け目を感じてしまう。(劣等感) |
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