(劣等感についての説明) 人前でおとなしくなってしまう内向的な性格や、人との会話において思うように言葉が出てこなくなってしまう無口さに引け目を感じ、劣等感を強くしていることも人見知り症に悩んでいる時には良く見られるものです。 背が低いとか、肌が黒いということに対して劣等感を感じることは人見知り症に悩んでいる人に限らず、よく見られるものですが、内向的な性格や思うように人と話せないということに対して劣等感を感じている場合は人見知り症に悩んでいるために起こっていることが多いものなのです。 あがり症や多汗症といった人見知り症の症状に悩んでいる時は、この症状のために人と思うように付き合うことが出来なくなっているために、ますます性格に対する引け目を強くし、これが劣等感になってしまうのだと思います。 また、人見知り症に悩んでいる時は、自分の悩んでいる症状のために人から変に思われたり、嫌われたりすると感じていることが多いものなのです。 しかし、これも劣等感を強くしているところから、より感じやすくなっていると言って良いと思います。 森田療法では「劣等感的投射」と言われていますが、劣等感を強くしている時は、他人が自分の症状に気付き、嫌な思いをしているように見えてしまうものなのです。 また、このために、自分の内向的な性格を認めることが出来なくなっているものなのです。 本当は内向的で無口なことにもプラス面はあるものなのですが、人見知り症に悩んでいる時は、こういうプラス面には目が向かず、マイナス面だけに目が向いてしまうものなのです。 しかし、こういう状態にあっても森田療法の学習をしていく中で自覚が深まってくると、自分の性格にも良い面が色々あるということに気付けるようになってくるものなのです。 そして、この結果として、劣等感も少しずつ和らいでくると言って良いと思います。 |
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