(予期不安の症状と薬によらない克服法について) また、あの時のように緊張し、顔が赤くなったり、手が震えたらどうしようと不安になってしまうのが、人見知り症に悩んでいる時に共通してみられる、予期不安を言われている症状になります。 人前で緊張し、顔が赤くなり、恥ずかしい思いをしたと感じると、また、あの時の同じようになったらどうしようと、どうしても予期不安を感じるようになってしまうものなのです。 そして、これも感情の一つの表れですから、これ自体は良いとか悪いとかの判断をする以前のことだと言えるのです。 しかし、この予期不安に引きずられて、飲み会を欠席したりしてしまうと、これは不安に引きずられた気分本位の行動ということになってしまうのです。 そして、こういう気分本位の行動を繰り返してしまうと、ますます予期不安の症状を強くしてしまうものなのです。 ですから、人見知り症から来る予期不安に悩んでいる時は、これに引きずられて人から逃げないようにしていくことが大切なのです。 つまり、また緊張して手が震えたらどうしようと予期不安を感じながらも、必要な書類にサインしたり、また顔が赤くなったらどうしようという予期不安を感じながらも、必要な会議に出るようにしていくことが大切なのです。 このように予期不安に引きずられずに、目の前の「なすべきこと」を逃げずにこなすようにしていくと、この行動の積み重ねの中で、少しずつ症状が克服されてくるものなのです。 つまり、これが森田療法で言っている目的本位の行動ということになるのです。 そして、この方向であれば、薬を何年も飲むこともなく、予期不安を克服していけるものなのです。 |
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